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射精障害は多種多様で、それらを系統的に説明するのは難しいものがあります。
ここでは、患者さんの数が多い、膣内射精障害(不妊症の原因となります)をご説明致します。

■膣内射精障害

マスターベーションでは射精可能だが、膣内では射精できない(狭い意味の膣内射精障害)

(1)ED(勃起不全)がある場合:EDがあるために、膣内に挿入しても射精に至るまで勃起を
 維持できないものです。EDの治療を行います。
(2)EDがない場合:いわゆる遅漏とよばれる状態です。詳しくは【遅漏】の説明をご覧下さい。

マスターベーションでも射精できない(anejaculation、無射精症)

(1)オルガズムを感じない(anorgasmia、無オルガズム症)  

無オルガズム症は原発性と続発性に分けられます。原発性の無オルガズム症の男性は生まれてからずっとオルガズムを経験したことがありません。マスターベーションを試みたこともあまりなく、心因性の原因が多いと考えられています。特に夢精はあるということであれば、心因性であることが強く疑われます。ヨヒンビンなどの薬物とバイブレーターの併用で治療しますが、こういう男性はパートナーに自分と同様に性的なことにあまり興味がない女性を選ぶことが多く、行動療法に際しては積極的な協力が得られない場合もあります。
続発性の無オルガズム症は、以前はあったオルガズムを現在は感じなくなってしまったというもので、神経の障害が原因になることが多く、代表的なものには脊髄損傷があります。
また、抗精神薬の副作用でオルガズム障害が起きることが知られています。

(2)オルガズムあるいは射精した感じはあるのに精液の射出がない a.精液が尿道に射出されない(aspermia、無精液症)  

専門的にはaspermia(無精液症)あるいはemissionlessと呼ばれますが、精液の尿道への射出に必要な精路(精巣上体-精管-精嚢-前立腺)の収縮が起こらなくなった状況で、オルガズムの後の尿を調べても精子が見られないことで診断されます。交感神経の障害によることがほとんどで脊髄損傷、骨盤内や大動脈の手術の合併症による神経障害、糖尿病などで起こりますが、まれに先天性の内分泌(ホルモン)異常の患者さんでみられることがあります。薬の内服による治療の効果は悲観的です。挙児を希望される場合は、薬物、バイブレーター、電気刺激などで人工的に射精させて精子を得る方法が試みられますが、顕微授精の技術が進歩した現在では、精巣上体や精巣内の精子を回収して顕微授精したほうが良いと考えられる場合もあります。

b.精液が膀胱に逆流している(逆行性射精)  

オルガズムを感じた後に尿を出していただき、そのなかに精子が見られれば逆行性射精ということになります。逆行性射精は、射精時に膀胱の出口が閉鎖しないため、精液が膀胱に流れこんでいるものです。糖尿病や骨盤内手術の合併症による神経障害、前立腺手術による膀胱頚部の開大などが原因になります。 治療方法としては、
(1)交感神経を刺激する薬や抗うつ薬などによる薬物療法で精液が外尿道口から出るようにする
(2)挙児をご希望で、膀胱内の精子がうまく回収できれば、その精子を人工授精や体外受精/ 顕微授精に使用するなどがあります。

※a.無精液症とb.逆行性射精の原因は重なっているものが多く、原因になっている病気が 進行して、逆行性射精が無精液症になったり、最初はあったオルガズムがやがて感じられなく なるということもあります。

代表的な男性不妊症の疾患について

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